バントのうまい名選手だった新井 宏昌
新井 宏昌は近鉄在籍時には1989年のリーグ優勝の際に主力選手として活躍した名選手です。
1980年代後半の近鉄バファローズは、「いてまえ打線」と言われた豪快な打撃力を売りにした野球をするチームでしたが、そういったチームの中で新井 宏昌は主に2番打者としてバントなどの小技を駆使し、クリーンアップにつなぐ貴重な働きをしていました。
この時代の近鉄のトップバッターは足の速い大石で、この大石の盗塁をアシストする空振りも行いました。また、こういった制約の中、バッティング技術も磨き、高い打率も残していました。
プロ野球ファンの中で伝説になっている1988年10月19日の川崎球場でのロッテとのダブルヘッダーにも新井 宏昌は2試合ともスタメンの2番で出場しました。
この試合は「10.19の死闘」として今も語り継がれており、このシーズンは近鉄は惜しくも優勝を逃しましたが、翌年にその雪辱を果たして西武ライオンズを下して優勝しました。